皆様いかがお過ごしでしょうか。
相変わらずお布団のなかから失礼します、そのひぐらし商会のRIKOです。梅雨ってまだ明けないのかなあと雨が窓を叩く音を聞きながらお布団を被り直しています。
突然ですが、今回はいつも考えている「わたくしの外見とエイジズム」について話そうかなと思います。
わたくしは、この世に生を受けて丸30年、31年目に入る人間界の若手である。若いと思う方もいれば、年いきすぎと思う方もいらっしゃるだろう。わたくしは特になんとも思っていない。
人間は現在の科学では齢を重ねていく一方であるが、それは周りの個体と比較しなければ特に気にする必要のない記号だ。
わたくしはひきこもりになってから、より自由に己の身体や外見を好きなかたちにする勇気を手に入れた。ひきこもりになってからはずっと赤髪にしており、顔を出すショートカットも似合っている。さらに古着が好きでボーイズライクな服をよく着ているのだが、最近ラインナップにロリータ服を入れた。前からあのふんわりしたスカートを着てみたかったのだ。
わたくしのロリータ服を見た母は、娘の考えが分からない、何がしたいのか分からないと混乱していたが、わたくしはただ好きな服を着てみただけだ(もしかしたらひきこもり無職のくせに高い服着てんじゃねえよという思いかもしれない)。
メイクは特に気分が乗ったときや友人に迷惑がかかるとき以外はしない。すっぴんもわたくしは気に入っている。
しかし、世の中の「大多数の30代女性」からしたら、わたくしはかなり特殊な外見だろう。30代女性は、大抵仕事では一定のキャリアを積み、もしかしたら家庭を持ったりお子を授かったりしているかもしれない。要するに部下や後輩、お子など導き育てる存在がいる場合が多い。その立場では社会的に「落ち着いた」「しっかりとして見える」外見を要請されるのではないだろうか。
その社会的要請像と離れた外見のわたくしはよく「バンドマン、作家、アパレル業」の仕事についていると思われる。会社員はまず言われない。実際は無職であるが(笑)ってる場合ではない。
エイジズムはルッキズム同様にわたくしたちの意識の深く、深くに染み付いてしまっている。「年甲斐もなく」「似合っていない」「年相応」「ビジュがいい」など本当に日常に出てくる言葉だ。最強に怖い。いつも自分のなかのエイジズムやルッキズムと闘いながら生きている。
今回どきっとした方もいらっしゃるのではないでしょうか。わたくしも日々自身の意思や言動にハッとすることがあります。今のはエイジズムだ!とかの気づき。
布団のなかで無限に思考しながら、今日も睡眠がうまくとれないよおと地団駄を踏んでいます。皆様の安眠、また自分の好きな外見の自由を祈って、昼寝をいたします(するな)。
ではまたお会いしましょう。
そのひぐらし商会 RIKO
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