おはようございます。人生の若手、そのひぐらし商会のRIKOです。
またまた布団のなかから失礼します。布団以外の場所からいつかお届けできたらなとは思っています。ハワイのビーチからとか。
冗談はさておき、今回は「余裕」について話したいなと思います。時間的余裕が人の100倍ある私が考えました。
世界平和に必要なもの
私は世界平和のために表現している。これはずっと言っていることで、世界平和が達成されたとき私の表現が終わる(かもしれない)。
昨年はトランスジェンダーへのヘイト、移民難民への異常な改悪法の成立を筆頭にあらゆる差別や理不尽が身近に可視化され、強まっていると感じる。これはなぜだろうかと考えたところ、日本人は今、経済的/時間的/精神的余裕が与えられていなさすぎるからではないかという仮説に至った。我々は余裕がないと、他人を助けてあげられない。自分の明日も分からないなかで、誰かに手を差し伸べることができないという状況に追い込まれていると感じている。これはあくまで可視化されてきた差別や理不尽の原因のひとつであり、私が考えた仮説だが、私はそう感じている。
トランスジェンダーへのヘイトは、知識の不足ひいては知識を得る時間的/精神的余裕がない状態の社会に、急にジェンダーフリーのトイレという施設だけが存在させられたことで混乱し、引き起こされたと思う。また移民難民への無理解は、経済的余裕がないと感じている国民が税金を払っている自分たちをまず助けてほしいと感じたからだと思う。自分の生活すら危うい状況下では、我々は移民や難民は理由があって自らの国を追われ、もし強制送還されれば命が危ないのだと言われても、悲しいがピンと来ない。そうした悲しい状況下では、自分が「トランスジェンダーや移民難民に対して差別する気です!」というヘイトスピーチをしているとは思っていないだろう。
では今、差別へ加担している大抵悪意のない国民が悪いのかというとそうではない。国民が自らの生活のことで考えがいっぱいになってしまう貧困に追い詰めている国(政府)が悪いのである。インボイス制度に被雇用者への退職金、通勤手当への課税などが検討されている国で、真面目に働いても節約しなければ老後が心配、もしくは死ぬまで働かないと生きていけないと心配しなければならない国民が、今溺れている誰かを助けられないのは当然だと思う。
私はひきこもりだが、その病状を一応聞き、責め立てることなく経済的に支えてくれる家族がいるため、時間的余裕と精神的余裕が与えられている(もちろんたまに友人に会ったり大叔母の元へショートステイしたり、本を買ったりするための経済的余裕も与えられている)。そのためまず知識を得るお金と時間、それを受けて思考する時間があり、トランスジェンダー、移民難民へのヘイトはおかしいことだと気づけた。
私たちは政府にバカにされ、資本主義の下、思考する時間を与えないように管理されている。そして民主党政権になったときのことを思い出す国民も多く、「今よりもっと苦しい生活になったらどうしよう」というネガティブな思考から社会の変化を恐れ、現政府が強引に進めようとしている様々な悪策を止められないでいる。
私は誰かに与えられるほどの金はないが、時間と思考、知識は少しあるため、Change.orgの賛同をしたり、表現をしたりしている。政府への意見にも投書したことがある。自分にできることを何か少しやれれば花丸だ。私も気分が落ち込むと何もできないただのひきこもりと化す。今すぐ何かできなくても決してそれは悪いことではない。まず自分が余裕がないときは自分を最優先しなくてはならない。心のなかで「よく分からないけど、自分を苦しめているこの社会を倒す!」と思っているだけでも完璧である。
今、日本は十分に苦しいし、完全に貧困状態だ。それは文化的な余剰に金が使えない我々の状態を見れば分かる。私は皆と変化を恐れず、一緒に余裕を獲得し、世界平和を目指したい。一緒に世界平和を目指してもらえないだろうか、そしてできれば全ての職種で週休4日にしたい!
ひきこもりがうるせえと思った方もいると思います。日々の労働に疲れ、思考なんてしていられないよ……というのは会社員時代の私もそうでした。仕事と自分ができる最低限度の生活しか送れませんでした。
しかし私も生きている人間、さらに世界平和を目指す人間として考えることをやめず、自分にできる小さなことをしていきたいです。もしあなたが今、少しの余裕があるなら何かに使ってみてください。それだけでも世界は変わっていきます。
では、また布団のなかに戻って自分のできる精一杯の抵抗をしてきます。おやすみなさい。
RIKO そのひぐらし商会
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