ちょっと試しに有料記事も作ってみます。
substack(このサイト)の要求する最低価格が5ドルなので、月額5ドル(1年一括プランだと50ドル)です。ドル!?そうなんですよ。日本円の表記がないのでドルです。USD。ちょっとよくわからないのですが、気になるひとはサブスク(購読)してみてください。ジンバブエドルとかあるのかな。
肝心の中身ですが、タイトルにあるように新刊チェック記事です。
BooksPROという書誌情報サイト(業界関係者のみが閲覧可能)でだいたい1ヶ月後の新刊をチェックして、僕が気になったものを中心にピックアップ、まとめる、みたいなものです。
なので主に「仕入れの参考にしたい本屋」「購入&積読リスト作成の参考にしたい読者」向けの記事になるかと。果たしてこれにお金を払うまでの価値があるのかはいまのところわかりませんが、価値をクリエイトするのがアレですので、アレ、そうそう、それです。
ということで今回は試行錯誤しながら作成してみます。よって無料記事として公開します。
あと「出版社のナカノヒト向け」のコンテンツ(要素)も入れ込みたいですね。本屋目線から見た本のフィードバック、みたいな。それを参考に次の本作る、とかできるように。あるいは刊行前に修正入れる、とか。なんらかの仕組みを構築してそういう相互扶助を実現していきたい所存。
では、はじめます!!
出版社、タイトル、ISBN、書誌情報URL、コメントを載せます。著者は必要だと思えば適宜。
URLは基本的には版元ドットコム、あるいは出版社サイトのものです。
イーストプレス
K-POPはいつも壁をのりこえてきたし、名曲がわたしたちに力をくれた
9784781619774
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784781619774
最近K-POP関連本がよく出てる印象です。イーストプレスからは『BTSとARMY わたしたちは連帯する』も出てますね。これは個人的な感覚なのですが、フェミニズムや民族差別関連のツイートが伸びたときに反応してくれるひと、フォローしてくれるひとのプロフィールには結構な割合でK-POPやBTSの文字があります。キーワード的にはエンパワメント、でしょうか。反差別、フェミニズム、エンパワメント。
小学館
完全版 シングルモルトスコッチ大全
9784093888141
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784093888141
僕はお酒を飲まないのでまったくわからないのですが、一般的にはお酒はガソリンあるいは至上のぜいたくとのことなので、興味のあるひとは多いのでしょう。それにこう「大全」と書かれてるとなんかアガりますよね。知的好奇心ぬおおおおお、みたいな。
ちなみにこれはお酒ようわからん人間でも面白かったし、クラフトビール飲んでみようかな?とまで思いましたのでおすすめです。→『よりみちエール』
早川書房
女たちのニューヨーク
9784152100221
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784152100221
『食べて、祈って、恋をして』のエリザベス・ギルバートの小説ですね。「セックス・アンド・ザ・シティ」的なものとの親和性、というイメージがあります。日比谷コテージに山積みになってそう。
イーストプレス
日本人のための大麻の教科書
9784781619804
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784781619804
佐久間裕美子さんとかも寄稿しているみたいですが、大麻の歴史(ドラッグとしてのそれ以外に重点を置いたもの)をガッツリ網羅してるのはこれまでなかったような気がします。大麻合法化とかに関心がないひとでも気になるかも。これも知的好奇心ぬおおおおお枠。
早川書房
イヌは愛である 「最良の友」の科学
9784152100238
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784152100238
猫本に比較すると少なめな犬本。先日刊行された太田靖久さんの『犬たちの状態』は犬本に見せかけた文学、的な面もあるけど、これはTHE犬の研究書ですね。太田さんの本も最高だったけど。読んですぐに書評書きたくなるとかすごいからね。おすすめです。犬嫌いなひとにも。
カンゼン
フットボール新世代名将図鑑
9784862556028
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784862556028
かつてはサッカーボールを追いかけていた少年(年中日焼け&泥まみれ)だったのですが、もはや椅子に生えたキノコと化してしまっています。が、なんだかんだで気になるサッカー本。久しぶりに読んで/観て/やって見ようかな、と思いました。ケツがなくなってしまったのだよ……。
佼成出版社
ふうせんとはりねずみ
9784333028498
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784333028498
ということでサッカー少年だったので子どもの頃に本を読んだ記憶がなく、絵本や児童書、子ども向け本の選書が苦手です。が、なんとなくこれは気になりました。『ほんだな』を仕入れていたので気づいた、という感じでしょうか。オノマトペというワードも気になる。個人的には特に絵本は「ジャケ買い」ならぬ「ジャケ仕入れ」をする傾向があるので、なるべく早めに書影を出してもらえるとありがたや……という要望をここで出しておきます。難しいのもわかりますけどね。絵本こそ表紙が大切だし、そこはこだわりたいですからね。
早川書房
12歳のロボット ぼくとエマの希望の旅
9784152100252
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784152100252
「ハヤカワジュニアブックス」シリーズというのができてたみたいで、ちょっとうれしかったりします。「こども読書ちょきん」などというトンチキな仕組みを実践しているくせにその対象者となる少中高校生あたりが読みたくなる本があまりない=選べないというジレンマに陥っていまして、アホなんちゃうかという話なのですが、とにかくこれは助かる。
岩波書店
歴史が後ずさりするとき
9784006004378
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784006004378
ウンベルト・エーコですね。岩波現代文庫。文庫なのに1,740円+税なのが少々アレですが、内容的にも仕方ないというか、むしろ妥当かなと(474ページあるし)。そもそも文庫になるのがすごいんだ。人文系に力を入れてる本屋は常備でしょうか。独立系だとどうせ買い切りですしね。岩波だろうと怖くない!
平凡社
日本の道化師 ピエロとクラウンの文化
9784582859744
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784582859744
平凡社新書の民俗学っぽいシリーズが結構好きなので、これも当然のように気になりますね。クラウンってはじめて聞いたんですけど、道化師=クラウンで、なぜかそれが日本ではピエロになった、という話のようです。なるほど。なんで?(読みなさい)
早川書房
黒猫のいない夜のディストピア
9784150314842
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784150314842
ハヤカワ文庫です。猫、ディストピアという単語に引きずられました。完全に趣味です。が、中身は探偵モノですね。同日に『探偵は追憶を描かない』も刊行とのこと。森晶麿さん。探偵シリーズ。ときわ志津で文庫を担当してたのですが、志津があまりミステリー系だったりハヤカワ文庫系の動きが弱いので(ハヤカワ文庫の配本は基本1冊、佐伯泰英は50冊超え、という客層です)、そのせいでハヤカワ文庫を入れるのにまだ躊躇があります。理不尽な躊躇。克服したいぜ……。
イーストプレス
カイニスの金の鳥(4)
9784781619750
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784781619750
ここからコミックです。こちら最終巻ですが、ぜひ1巻から読んでください。舞台は19世紀のイギリス、女性が男性のふりをしてロンドンに出てきて、作家として生きていく、というのが大雑把な筋です。フィクションですが、史実でもあるこの物語。フェミニズムの高まりの中で、ちゃんと読まれてほしいコミックです。漫画の力、侮ってはならんぞ!!独立系書店はあまりコミックが売れない(からかそもそも棚が小さい)という現状に袖をカミカミしているので、lighthouseでは大きく棚を取っています。売り上げ比率はまだ極小です。くやちい!!
初回は以上です!
次回以降は有料になる予定。lighthouseの営業日はだいたい更新します。刊行冊数が少ないときは数日間をまとめます。あと忙しくてだめなひとになったときとか、忙しくなくてもだめなひとになったときとか。うへへ。