2021年12月の営業報告
サンタさんはまだ来ていませんが、昨年12月の営業報告です。
この勢いで確定申告をやりますのでご期待ください、というのは明らかな嘘ですのでご安心ください。サンタさんプレゼントいらんから申告してくれ(もしくは申告しなくていいようになにかをぶっ壊してくれ)。
今月の寄付
毎度恒例寄付報告。
今回の寄付先は以下です。
https://codoc.jp/sites/VV7I6NLx1w/entries/fDfjDzyORQ?codoc_conversion=support
毎年、翻訳者の有志さんたちが運営してくれてる「日本翻訳大賞」です(公式ホームページはこちら、上のURLは寄付ページへの直リンク)。
文学作品は「自分の知らない世界」を私たちに見せてくれるもので、それをきっかけにいろいろな物事を考えたりすることにもつながるものです。特に海外文学はその傾向が強く(故に読みにくいこともあるのだけど)、セーファースペースとしての本屋でありたいと思っている当店としては、大事にしていきたいジャンルです。知らないこと、わからないこと、受け入れるのが難しいこと、そういうものとの出会いを、文学作品を通して得ていく。そしてそれを理解しようとすること。その営みを続けていくための一助として、良質な翻訳作品を紹介する役割を担ってくれている団体の存続を。
金額は9,660円(966点)です。
同額を「こども読書ちょきん」にも充当しました。
収支報告
支出
本や雑貨の仕入れ:798,604円
備品とか:33,865円
送料(クリックポスト):42,768円
イベント謝礼:20,000円
寄付+「ちょきん」:9,660+9,660=19,320円
家賃:91,088円(+更新保証料10,000円+101,088円)
電気代:6,537円
水道代:960円
Wi-Fi:4,378円
まいぷれ掲載料:8,800円
adobe:6,248円
原稿料(灯台より):70,000円
原稿料(まばゆい):247,500円
計:1,360,068円
収入
店舗:538,717円(352点)*うち8点は駄菓子
ウェブストア:1,005,826円(620点)
ウェブストア以外の注文:4,350円(2点)
ブックカルテ:0円
卸売:29,992円
イベント配信:16,675円
ハマノコーヒー業務委託:10,430円
リトルスタッフ:2,500円
計:1,608,490円
総計:+248,422円
店舗売上詳細
*割引額は「こども読書ちょきん」利用額です。
*未設定は主に商品(在庫)登録をしていない注文品です。
雑感
端的に申せば「BASEありがとう」の一言です。12月はBASE負担のクーポンが乱発され(15%オフとかいうなにか大事なものを失ってしまいそうなものもあった)、その祭りに助けられた面が大きい、というか200%それです。大企業の札束=資本でぶん殴られた結果、利益が出ています。なんというもどかしさ。STORES利用の本屋は苦労した1ヶ月になったと聞きましたし、うれしいけどうれしくない、本当にこれでいいのか?ということをちゃんと考えておかないといけない現象だな、と思いました。ということで1月(そして2月)はその煽りを受けている状態でもあります。等価交換。諸行無常。異常空間Z。(向井秀徳)
本来、12月の本屋はクリスマスのプレゼント需要で大盛り上がりなのですが、当店は図書カードの販売(&利用)がないのでその祭りには参加できず、むしろ店頭売上は比較的よくない1ヶ月となりました。22-24日の売上が振るわないのはその典型です。一般的にこの期間は本屋にとって稼ぎどきであり、全国3000億人の書店員が「地獄に行ってきます」と言ってお店に向かう期間なのですが、当店に関しては違うタイプの地獄でした。いや、日常か(そもそもの認知がまだまだ足りない、というのは常に付きまとうものではあるのだけど)。プレゼントなので、という購入も特になく、懸念事項だった「プレゼント包装下手くそすぎて土下座」問題も生じずに済んだのは不幸中の幸い(包装苦手なのでアピールのおかげかもしれないが)。もしかしたらこういう本屋はあんまり「季節ごとのイベント」を意識しないほうがいいのかもしれません。シンプルに「店主自身が季節ごとのイベントに興味がない=特にテンションが上がらない=から祭りごとにしようとすると無理やりテンション上げないといけない=疲れるだけ」という図式も深層心理?にはある感じがしますが。とにかく無理をしない。可能な限り「やりたくないことはやらない」。個人事業主の鉄則。
原稿料とか、ふだんはない大きな支出があったにもかかわらず黒でいけたのは本当によかった。あとは「原稿料(灯台より)」の本体そのものを早く世に出すだけです。今月中にカタがつきそう(つまり3月中刊行)。本当は11月に出すつもりだったのだけど。
あと、徐々に「こども読書ちょきん」の利用が増えてきています。そして実は民放テレビから取材を受けました。日テレの「つながるまちかど」という番組です。おそらく3/8(火)の放映。関東圏なら観れるようですので、店主が「どうせ”いい画”しか使われないんだろうしテキトーでいいや(本当は政治のこととかと絡めた意図もあるんだけどそれ話したところで使わないでしょ?)」と思いながら喋ったものがどうなっているかご確認くださいませ。というのはさておき、2022年入ってから一気に「ちょきん」の認知が子どもたちの間で広まり、そろそろ運営方法を変えないといけないのでは?という状態になっている2022年2月です。この放映の後の反響で決めます。あと、売上次第。売上次第。売上、次第。
1年間のまとめは確定申告が終わったらします。というか確定申告をそのまま公開すればいいのだろうか。というか確定申告はしなくちゃならないのだろうか。ただでさえやりたくない面倒なことなのが、申告先の国のトップが申告漏れやら数字の粉飾やら、悪気しかない悪行を真顔でやってのけてるので、よりいっそうやりたくないことになっている。真面目な人ほど損をする社会。ムカつくので本屋続けます。