新刊チェック22/02/20-26
無料開放後2本目の新刊チェックです。
出版社によっては刊行ギリギリにならないと書誌情報をアップしないこともあったりして、ここで抜け漏れている新刊もちょくちょくあります(逆に予定通りに刊行できず、いつまでたっても発売にならない本もちょくちょくあり……)。
これもおもろいで!lighthouseには置いてあるといいんじゃねえか!みたいな本があればコメントとかでお知らせくだせえ〜。
あと、基本的にlighthouseには「発売日」には入荷しないので、そこから1週間とか2週間後とかに来店すると「新入荷!」で紹介されていると思います(Twitterをチェック!!)。
毎日配送のある大手の問屋とは契約をしていないためほとんどの本にタイムラグがある、という状態です。
(時折、手配を忘れられていることもあります。そういう星のもとに生まれたもので……)
中央公論新社
タラント
9784120055010
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784120055010
角田光代さん。448ページあるので結構厚めの長編ですね。王道作家すぎてなにも紹介する必要ないのではないか(という言い訳)。
主婦の友社
最後の講義 完全版 上野千鶴子 これからの時代を生きるあなたへ「安心して弱者になれる社会をつくりたい」
9784074494095
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784074494095
詳細が載ってないので不明なところはあれど、仕入れます。いわゆる最終講義の文字起こしでしょうか。もう最終講義やったんでしたっけ?主婦の友社というのもちょっと意外。
原書房
ソーダと炭酸水の歴史
9784562059508
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784562059508
毎度おなじみ「〜の歴史」シリーズ。店主はいつのまにか味のついてない炭酸水も飲めるようになってました。おとな!!
株式会社 世界文化社
北欧こじらせ日記
9784418215072
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784418215072
”初版限定で「書下ろしマンガ&とっておきの北欧ブラウニーレシピ」データ付き!”という施策に驚く。あと糸綴じ製本っていうのも。著者の熱量を物体としての本にも体現しよう、ということなのかもしれないですね。いいですねえ〜。
白水社
「その他の外国文学」の翻訳者
9784560098882
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784560098882
ちょっと前にTwitterで告知が出てて、話題になってた気がします。いわゆるマイナー言語の翻訳者たちについての本。先達も同輩もいない=参考にできる存在がいない、というのは大変なのでしょうし、そのあたりのことも知れると翻訳本を読むときのありがたみも増すでしょう!
岩波書店
政治責任 民主主義とのつき合い方
9784004319139
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784004319139
新書。「政治家なんてみんなろくでもない」からこそちゃんとやらせないといけないし、それをしないで「どうせ誰がやっても同じ」と見もしないでいるといまみたいなことになるので、そのあたりのことをどんな形であれ書いていてくれるとうれしいですね!
岩波書店
〈読む〉という冒険 イギリス児童文学の森へ
9784005009473
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784005009473
ジュニア新書。”「作者の言いたかったこと」と同じくらい、「作者が言おうとしたわけではないこと」もおしゃべりかもしれない”。文学批評の入り口になる本でもありそう。
岩波書店
私たちのサステイナビリティ
9784005009480
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784005009480
ジュニア新書。「エコ」「3R」というワードを小学校とかで(いい意味で)刷り込まれた感覚があるので、「サステナブル」「SDG’s」もそうなるといいなと思う(人権教育も含めて)。
フィルムアート社
サスペンス小説の書き方
9784845921133
http://filmart.co.jp/books/novel/patricia-highsmith/
パトリシア・ハイスミスによる創作指南本。フィルムアートは「本を書く」のが好きな(あるいはその意欲がある)人がビビッとくる本を定期的に出すので要チェックですね。みんな臆せず書いてくれ!!
亜紀書房
告発と呼ばれるものの周辺で
9784750517322
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784750517322
小川たまかさん新著。現在進行形で二次加害が起きているオープンレター関連のものもそうだけど、被害を訴える側の持たされるリスクが大きすぎる。悪いことやったもん勝ちの世界にこれ以上させないためにも、たとえ中身は読まれなくてもこのタイトルとあらすじだけでも目に触れさせる必要がある。
理論社
オスカー・ワイルド ショートセレクション 幸せな王子
9784652204153
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784652204153
金原瑞人翻訳、ヨシタケシンスケ挿絵のコンビで送るシリーズもの。今回はワイルドの短編5作を収録。絵本的な感覚で海外文学の古典的名作に触れられるので、初心者にもおすすめかも。ワイルドは『ドリアン・グレイの肖像』がいちばん好きです。
KADOKAWA
くらやみガールズトーク
9784041114353
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784041114353
文庫。朱野帰子。生きづらさを題材にした小説がたくさん出てくるのはいいこと。同じ題材でもそれぞれ感じ方(生きづらさの種類や重さ?)は違ったりするので、いまの自分にとってぴったりくるものに出会える可能性が高まる、ということになるので。
KADOKAWA
南極ではたらく かあちゃん、調理隊員になる
9784041110690
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784041110690
文庫。単行本は平凡社から出てましたね。当時そこそこ話題になってた記憶が。主婦として家に閉じ込められてた女性が……という類型の本としても重要な本になってくると思う。時代の空気が変われば本の持つ意味や重みも変わってくる。
KADOKAWA
ノートル=ダム・ド・パリ
9784041110829
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784041110829
文庫。もちろんユゴー。こういう古典名作って新訳とか新版で文庫が出ると「よっしゃついに読んだるで!」みたいな気持ちになりますよね。で、そのまま積んでる。なりません?ちなみに同日刊行同パターンでカフカの『変身』もあります。
コトニ社
ぶらり世界裁判放浪記
9784910108070
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784910108070
ただでさえドラマになりやすい裁判を、世界30ヵ国分見てきた著者が語る……国や文化ごとの特色溢れる秀逸なノンフィクションものというか、ただの「裁判(人情)もの」にはならない予感。
Pヴァイン
ele-king臨時増刊号 日本を変える女たち
9784910511108
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784910511108
やはり最近のPヴァインは違いますね。明らかにフェミニズムや反差別などの意識を持った編集者が入ってきたのがわかります(DU BOOKS然り、音楽系出版社がそういう意識を持つ傾向があるのはわかる気がします)。いいぞもっとやれ!!
光文社
きれいになりたい気がしてきた
9784334952921
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784334952921
ジェーン・スーさんならエイジズムやルッキズムに無頓着に与しないでこのテーマを書けると思うので、期待しています!エンパワメンッ!!
原書房
ブックセラーの歴史
9784562059768
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784562059768
原書房『〜の歴史』シリーズについに本(屋)が!!これは売るぞ!!税込4620円で高いけど!!高いなおい!!テンションの話じゃなくてね!!ということで早速ウェブストアにも予約ページを作りました→こちら。もちろん店頭受け取りも可能なのでコメントやメールにてお知らせください。この本に限らず予約したいのがあればなんなりとどうぞ!!おりゃあ!!
幻冬舎
愛のぬけがら LIKE A GHOST I LEAVE YOU
9784344039230
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784344039230
画家ムンクの著作(あったんだ!)を原田マハが翻訳したもの。最近原田マハ×アートが結構出てたけど、まさかここまでやってくるとは。
小学館
女はいつも、どっかが痛い
9784093115032
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784093115032
”女性鍼灸師が教える不調からラクになる方法”ということで、大雑把なジャンル分けをすると自律神経の不調をどうにかする系の本。なんだけど、ライターが別にいる聞き書き形式の本なので、ただの実用書のみならずエッセイ的な用法(他者の視点が入ることによる別の機能の追加)もあるんじゃないか?という期待もあり。
NHK出版
NHK「100分de名著」ブックス オルテガ 大衆の反逆
9784140818961
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784140818961
毎月出てるものとは別の、単行本的扱いのシリーズ。オルテガの『大衆の反逆』そのものは完読できなくても、こういう副読本を読むことで要素は理解できるので、そういうのいいよね、といつも思っています。
ミシマ社
共有地をつくる
9784909394637
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909394637
なんとなくlighthouseがやろうとしてることが書いてあるような予感があります。知らんけど。少なくとも似たようなことが書いてあるはず。知らんけど。(期待している)
集英社
コーリング・ユー
9784087717877
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784087717877
日本の小説に関しては目利きの書店員さんたち(タイムラインに存在する)にお任せしているところがあり、これもまた気になっている(誰か助けてください)。作者が千葉県在住というのも本屋としては重要な要素。
集英社インターナショナル
ガールズ・ビー・アンビシャス 一歩踏み出したいあなたへ贈る21のコトバ
9784797674088
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784797674088
”国内外で活躍する女性たちによる、心に響く演説や式辞を集めたスピーチ集”。中高生とかに読んでもらうのを想定してるのかもしれないけど、大人も十分読み応えあるというか、必要な本になるんじゃないでしょうか。感動!!みたいな売り方はせずに、お守りになる本としてじわっといくイメージでやってほしいし、やる。
青弓社
アフリカン・アメリカン児童文学を読む
9784787292650
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784787292650
奴隷としてアメリカに移住させられた人たち(とその子孫)=アフリカン・アメリカンによる児童文学作品についての本。どちらかというと学術書寄りだと思うけど、差別や人権などのテーマに関心がある人なら読みこなせると思います。
マール社
古代ローマ軍の土木技術
9784837309192
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784837309192
ローマ水道とかってすごい歴史建造物だけど、その実態は奴隷労働(反乱させないために働きづめにさせる目的もある)でしかないというのは見逃されがちで、そこにちゃんと着目したうえで「土木技術」を特集していることに評価爆上げである。水の氾濫を防ぐためというより民衆の反乱を防ぐため、というオチまで見つかってしまった……。
ほるぷ出版
男らしく、女らしくがいいの? ~ジェンダー~
9784593102990
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784593102990
NHKの番組の書籍化シリーズ。内容はあえて触れずに(大事なテーマであることはわかっているので)、シッチャカとメッチャカというキャラクターの名付けセンスに言及しておきたい。こういうところがEテレのいいところ(のひとつ)。
岩波書店
けんかのたね
9784001160338
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784001160338
いい設定だ……。岩波の絵本はいいですよね、安心感があるので。だって絶対に「のぶみ」とかは出さないじゃないですか。もし知らずに出してしまっても、発覚したらそのあと声明文出したり本を回収したりするから。大事ですよね、こういう積み重ね。
フィルムアート社
ウェス・アンダーソン 旅する優雅な空想家
9784845921157
http://filmart.co.jp/books/movie/filmmaker/wes_anderson/
この前たまたま行った渋谷パルコでたまたま見つけた映画館でたまたま気になって観た『エル・プラネタ』がすごいよくて、その上映前宣伝で流れてて気になったのが『フレンチ・ディスパッチ』で、その監督を特集した本、という個人的たまたまが連なって生まれた「気になる本」。監督のことはぜんぜん知らないんだけど、気になるので仕入れます。そして映画も来週のおやすみに観てきます。
東京創元社
流浪の月
9784488803018
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784488803018
文庫。ついに、というかもう?というか……。これだけ単発で刊行になってる(同日に東京創元の文庫が出ていない)ので、ちょっと特例扱いなのかも。
今週はこんな感じです。
多くもなく少なくもなく、ちょうどいい塩梅だったかと。
そうか、もう2月ですか……。