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杉浦郁子/前川直哉『「地方」と性的マイノリティ 東北6県のインタビューから』(青弓社)
地元だと運動がしにくい。友だちや知人がすぐ近くにいることが恐怖心になる。家族に迷惑がかかることを恐れて、というのもある。ゲイ男性のほうが移動がしやすく遠距離の活動ができる。つまりアクセス権。ソルニット『ウォークス』やカーン『フェミニスト・シティ』への接続。
強固なイエ意識と分かちがたく結び付いた女性差別。これらは、女性とともに性的マイノリティを抑圧する。たかはしは次のように続ける。実家には代々のお墓もあります。結構立派ですね。その墓は誰が守る、みたいな話にもなります。そういう地域だと、一人しかいない男の子が「実はゲイで」とか言えないかもしれません。「家を絶やす気か」とか言われそう。
三人に共通するのは、「自分のために」「必要に駆られて」といった言葉が繰り返し語られる点だ。そうして始まった活動が、別の誰かに大きな影響を与えることも多い。『リリアンと燃える双子の終わらない夏』や映画『そばかす』との接続。
友田とん『ナンセンスな問い』(HAB)
とある媒体での書評依頼があり、選出。友田さんの生活には面白いことが起きるが、それは友田さんが面白いものを見つける目を持っているからなのだろう。
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