新刊チェック(23/08/27-09/02)
ついにコロナにかかりました。詳細はもう少し元気になったら別途記事立てしようとか思っていますが、コロナはまったく終わっていませんので、みなさんあらためてそのあたり意識をお願いします。正直、かかるかからないはどうでもいいんです。問題は「終わっていないものを終わったことにしたい」という気持ちに負けてしまうことですし、政府=偉い人がそう言ったらそれを受け入れてしまうのか、ということです。そのメンタリティが非常によろしくない。『1984年』内では戦争相手国と同盟国が政府の表明ひとつで入れ替わり、国民はそれを疑うことなく受け入れてしまう、そういう描写があります。ついさっきまでA国と戦闘状態にあったのに、いまからA国とは同盟関係で逆に(ついさっきまで同盟関係にあった)B国とは戦闘状態になる、そして「いままでもずっとそうだった」というように過去が変えられる(ということが頻繁に繰り返される)。明らかに目の前にはコロナがあり、特効薬もなにも開発されていない状態で、なにが「終わった」んでしょうか。コロナに限らず、見たくない現実を見ないことにしていればなかったことになるわけじゃない。戦前から戦時中にかけての大日本帝国しぐさもきっと、こういうメンタリティだったんじゃないかと思います。わが大日本帝国軍は今日も転進、そして玉砕しております。コロナが終わって、みんながレジャーに繰り出しているから景気は回復しているらしいですよ。
亜紀書房
関東大震災 朝鮮人虐殺を読む
9784750518121
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784750518121
”豊富な資料により、日本近現代史の闇に潜む差別と排除のメカニズムを暴き出す、迫真の評論集”。日韓同時刊行とのこと。資料や歴史を伝える本はいくつあってもいい。
柏書房
デオナール アジア最大最古のごみ山 : くず拾いたちの愛と哀しみの物語
9784760155309
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784760155309
”行き場のない核のごみ、不法投棄や環境汚染、連鎖する貧困、新生児遺棄、メガイベントの裏で排除されるホームレス……。日本で起きていることと、ふと重なる瞬間が訪れるはずだ。不思議な既視感を覚える、寓話的ノンフィクション”。またおもしろそうなノンフィクションを柏書房が……。
青幻舎
おいしい食の流行史
9784861529238
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784861529238
”「食」をたどれば日本が見える!NHKラジオ『カルチャーラジオ 歴史再発見』で放送された「食の流行から見る暮らしの近現代史」。Twitterでも話題になった同番組を書籍化”。内容とは関係ないけど、この「Twitterでも話題の」的な文言はいつまで意味を持つんでしょうね。
太郎次郎社エディタス
〈公正(フェアネス)〉を乗りこなす
9784811808604
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784811808604
8月の最重要人文書。書誌情報からだと言語哲学の雰囲気が強く出ていますが、その枠組みを超えて読んでもらいたい1冊です。自著を読んでいろいろ納得してくれた人はこれも読んでもらいたいですね。というのも、担当編集から春あたりからこの本の話をされていて、実際にゲラを読んでみたら隣に並べておきたい本だね……となったので。ユートピア=どこにもない場所を目指して歩みをとめないあなたへ。予約も受付中。今年中にはなんらかのイベントもやりたいので計画中です。
書肆侃侃房
koro
9784863855885
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784863855885
”『悪友』で熱烈な支持を集める著者の、無二の進化を遂げた渾身の第二歌集”ということで、榊原紘の新歌集です。サイン本にて数冊お願いしておきました。たぶん2冊は入ると思います……。
河出書房新社
災禍の神話学
9784309228938https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309228938/
”災厄はなぜ、聖なる物語であり続けたのか? 戦争、震災、疫病──現在わたしたちが直面する危機と、世界の神話とを接続する、気鋭の神話学者による神話学入門”。沖田瑞穂。
東京書籍
無人島、研究と冒険、半分半分。
9784487817146
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784487817146
”襲い来るサメ!崩れ落ちるガケ!降り注ぐトリ!噛みつくコウモリ!大気がハエ!(サメ以外は本当です)。抱腹絶倒空前絶後の科学エッセイがここに誕生”。鳥類学者・川上和人の新刊です。装丁がくだらなくていい感じです。実物お楽しみに。笑
社会評論社
大阪SFアンソロジー:OSAKA2045
9784784541485
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784784541485
『結晶するプリズム 翻訳クィアSFアンソロジー』のKaguya Books編集のSFアンソロジー。『京都SFアンソロジー:ここに浮かぶ景色』も同時刊行。なお、次回の『日刊SPA!』での書評は『結晶するプリズム 翻訳クィアSFアンソロジー』を取り上げる予定です。コロナかかって倒れてたのでまだ1文字も書けてないけど……。
岩波書店
ピュウ
9784000245531
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784000245531
”舞台はアメリカ南部の小さな町。教会の信徒席で眠る「わたし」を町の住人はピュウ(信徒席)と名づけた。外見からは人種も性別もわからず、自らも語ろうとしないピュウの存在に人々は戸惑う。だが次第に町の隠れた側面が明らかになり……。気鋭の作家、キャサリン・レイシーが人種や性の枠組みを揺さぶる、挑発的な意欲作”。久しぶりに岩波からシンプルな海外文学が刊行されたような気がします。中身も気になる1冊です。
先週も載せましたが、お盆明けのイベントのお知らせです。
2023年8月18日(金)19-21時、管啓次郎著『本と貝殻』刊行記念トークイベント「読むことのヒケツ、書くことのヒミツ」を開催します。詳細&申し込みはリンク先にて。
Twitterでの告知、というかTwitterの利用を最小限に抑えていきたい所存のため、イベント関連の告知はここで積極的にやっていこうと思います。
とりあえず、コロナからの回復期にあたるのでいつも以上にゆっくりペースで進めていきます。個人事業主なので収入補償みたいなのもありませんし、正直この1週間の休みは困ったものなんですが、とはいえここで無理をすると後遺症が……となるので心を鬼にしてですね……。『違国日記』最終巻も楽しみにしていたのに問屋さんが段ボールに入れるの忘れたとのことで来週木曜日までおあずけだし、私の夏はお盆明けから開始です。ぴえん。

