新刊チェック(24/06/30-07/06)&お知らせ
ふつうの生活をしていると社会や政治においてなにが起きているのがわからなくなるし、社会や政治においてなにが起きているのがわからなくなるとふつうの生活が送れなくなる。これはいったいどうすればいいのだろうか。あらゆるあれこれが「足りない」と感じる日々です。
新規イベントがいくつか決まりました。後半のお知らせコーナーを要チェックです。
新刊チェック(24/06/30-07/06に刊行予定の本) *入荷は少し遅れます
勁草書房
家の哲学
9784326154883
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784326154883
“浴室、キャビネット、ベッド、廊下、台所──家を通してわたしは「他者」となり、また「他者」はわたしとなる。家は「雨風を防ぐもの」「所有された空間」ではなく、わたしのメタモルフォーゼが繰り返される、幸福の実験場である。「生」の変様を記述する哲学者コッチャによる、現代の家についての哲学的エッセー集”。この本とは文脈が違うけど、明石書店から出ている『戸籍と国籍の近現代史』を読んだらこの国の「イエ」意識が本当に最悪、ということを改めて認識できてよかったです(現実はよくない)。ちょいとお高めなので仕入れを躊躇しているので、背中を押してください。
草思社
ややこしい本を読む技術
9784794227317
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784794227317
“古典的な名著や難しそうな哲学書、自然科学書など……読んだほうがいいと思って買ったものの、最後まで読めなかったという人は案外多いのはないでしょうか?”“本書は、読書初心者にもわかりやすく、「ややこしい本」を読む「技術」をまとめたものです”。本当に読めるようになるのなら、これはすごい1冊なのではないか。しかしこの本自体が「ややこしい本」だった場合はどうすればいいのか。その場合もっとも有効な手段が以下になります。
早川書房
『百年の孤独』を代わりに読む
9784150506100
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784150506100
そうです。代わりに読んでもらいましょう。という冗談はさておき、いや冗談ではないのかもしれないが、とにかく「冗談として読む」ということをルールのひとつとして書き始められた本書が名著であることは確かであり、おそらく本書が2018年に刊行されたことによって『百年の孤独』の文庫化も進んだのではないか、私はそう思っている!!ということで予約受付中!!そして『『『百年の孤独』を代わりに読む』を代わりに読む』も(私が)執筆中です(どうしてこうなったのか)。こちらの解説は友田さんに頼もうと思っています。自家中毒。
花伝社
感情のアーカイヴ
9784763421142
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784763421142
“精神医療や、奴隷制・ホロコーストなどの公的惨事の歴史において、私的とされ、あるいは過度に病理化され不可視化されてきた、日常のなかのネガティヴな感情や性的トラウマ。ブッチ/フェム、ディアスポラ、エイズ・アクティヴィズムや癒しをめぐるレズビアン文化の多様で固有なテクスト・実践から、語られえないトラウマ、断片的ではかない記憶や感覚を拾い集め、トラウマ概念の再定義、そして未来のための新たな対抗的公共圏の創造を探求する”。500p超えで4000円+税と高額ですが、重要な1冊かと。図書館への予約もしていきましょう。
講談社
文藝春秋と政権構想
9784065364260
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784065364260
“文春の名物編集者は、政治に嵐が吹き荒れるとき、政権幹部と密室で何を話し合っていたのか?”“著者の鈴木氏は、時の政権の「政権構想づくり」に深くかかわっていた”ということで安倍晋三や菅義偉の章があるんですけど、つまりこれって「俺がこの国の政治を動かしてたんだぜ〜」の自慢話だし、メディアと政治の癒着を認めるってことですよね?“全ビジネスパーソン必読の、手に汗握る「政治経済裏面史」”という宣伝文句もよくわからない。なにゆえビジネスパーソン?手に汗握るっていうか、政治に殺されてる者もいるんですが?政治はショーじゃないんだが?この本はいったいなんなの?誰か代わりに立ち読みとかして内容教えてください。なんか仕入れて読むのやだ……。
今週のお知らせコーナー
①定期読書会関連のお知らせ
・7/21(日)14時〜16時 高橋くん読書会
→今回の課題本は藤岡みなみ『時間旅行者の日記』。特に申し込みは不要です。自由参加。ツイキャスでも流します。zoom参加希望者はbooks.lighthouse@gmail.comまで連絡ください。
*なお、今回は読書会とあわせて火鍋が行われます。火鍋を食べながらの読書会。どうなるんだこれは。13時くらいから火鍋はやっていますので、前乗り歓迎。辛くない鍋も用意します。鍋に入れたいものがあれば持ってきてください。
・6/23(日)14時〜16時 『物語とトラウマ』ゆる読書会
→今回の課題本は多和田葉子の『星に仄めかされて』です。詳細はこちらから。
②〈新規イベント予告〉6月22日(土)17時〜20時にて、スナック社会科主催のイベントを開催します。今回のテーマは「応答と呼応——緊急寄稿を終えた山本浩貴さんにお話を聞く」で、TOKYO ART BEATで始まった山本浩貴さんの「【緊急寄稿】2023年10月7日から——あるいは、もっと以前より、そして、この瞬間も——ガザで起きていること」を振り返りながら……という中身になります。詳細&申込はこちらから。
③7月6日(土)の18時〜20時にて、小川和『日常的な延命』(ナナルイ)の刊行記念イベントを開催します。登壇者は小川さんと、小川さんの幼馴染・鎌田裕樹さん。幼馴染ってなんやねん!?となった方はリンク先をご確認ください。私は「なんてこった!!」となりました。詳細と申し込みページはこちら。なお、今回のイベントでは「共催」として神奈川県・大船のポルベニールブックストアさん店頭でも配信参加が可能です。共催システム、広げていきたい……。
④〈さらに新規イベント予告〉7月13日(土)は終日、柿内正午さんとのゆるゆるなイベントを開催します。途中からは青木真兵さんも参加してくれます。日中は流しそうめんをやりたい所存。流す方法を思案中。夜はトークイベントを開催。詳細&申込(トークイベント)はこちらから。日中のそうめんとブース販売は参加自由です。流したいものがある方は持ってきてください。過去の失敗は流せません。後生大事に抱えてください。
⑤ウェブストアを移転しました。新ストアはこちらです。旧ストアは完全に停止しようと思っていたのですが、無料プランに切り替えても7月くらいまで有料のままなので、Tシャツ売場にしました(新ストアにはTシャツ作成機能がないので)が、こちらもTシャツ作成機能が終了したのでSUZURIに移行しました。
⑥ブルースカイのアカウントを開設していました。なお、Twitterの運用はほぼ終了しました。緊急連絡やDM利用などは続けます。あと、Twitterでしか告知ができない/していないアカウントに関わる告知なども、当面の間は続けます。通常のお知らせ系はほかSNSにて同時並行的におこないますので、ご都合よろしいものでチェックしてください。各種リンクはこちらにまとまっていますので、よーちぇけらー٩( ᐛ )و
⑦2024年5月より営業時間を変更しました。土日祝日はこれまでどおり12時〜19時での営業ですが、平日の営業時間を14時〜21時に変更。いままでより2時間後ろにずらします。会社帰りにも寄りやすくなると思うので、ぜひ帰り道に……。