明日17日(土)から営業再開です。約1週間のお休み期間中はバックヤードの改造とひたすら眠るの繰り返しで、休んでいるのか休んでいないのか判断が分かれるところです。満足感だけがとてもある。
8/27(火)から9/1(日)まで、千葉市美術館にて「〈101・人〉関東大震災から101年–震災の記憶を未来に伝える– 」が開催されます。主催のインスタグラムにて詳細はご確認くださいませ。
戦争も震災も「被害者として」の悲惨さばかりが取り上げられ、加害者としてのそれはどこかに追いやられているのがこの国の教育ではないでしょうか。加害者としての日本国(民)という面は、私も本屋を始めていなければ自覚できていなかったと思います。小中高と真面目に勉強をして、受験を経てそれなりの大学を出ていても、残念ながらこの国の持つ歴史のごく一部しか知ることができていないのが現状です。とにかくタッチポイントを増やしていきたいわけですが、加害者としての自覚がないまま戦争などに関する情報を得ても、それはたとえば特攻隊資料館に行って「この人たちのおかげで私が生きている」というような方向性での受け取り方、言うなれば自らのエモーションをいい感じに刺激してくれるコンテンツとして消費するようなものになってしまうだけで、現実世界での(いまも起きている)戦争のことは結局「遠い世界の出来事」になってしまうのだと思います。
新刊チェック(24/09/01-07に刊行予定の本) *入荷は少し遅れます
教育評論社
感情の海を泳ぎ、言葉と出会う
9784866241043
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784866241043
『まとまらない言葉を生きる』『凜として灯る』などの荒井裕樹、“文章を書く人・書きたい人に贈る、良い文章と出会うための25篇”。文章や言葉についてのエッセイ集ですが、根底にはやはり“被抑圧者の表現”があるのではないかと思います。期待。
KADOKAWA
雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら
9784041148877
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784041148877
“こころのケアははじめるものではなくて、はじまってしまうものである”。“どうしてそうなったのか、なにをすればいいのか、これからどうなるのか、全然わからない。でも、雨が降っていて、彼らのこころがびしょ濡れになっていることだけはわかります。そのとき、あなたは急遽予定を変更せざるをえません。とにもかくにも、なんらかのこころのケアをはじめなくちゃいけなくなる”。どちらかといえばケアをする側に向けて書かれたもののようですが、ケアは自分にも他者にも必要なものなので、いずれにせよ重要な1冊になりそう。著者は東畑開人。
白水社
母の舌
9784560090930
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784560090930
“「移民文学の母」と称され、20カ国以上で刊行されるトルコ出身のドイツ語作家、初の邦訳”。詳細がまだわからないのだけど、帯の多和田葉子の文章が読みたい欲を掻き立ててきます……。
春秋社
恋愛しない私でも『源氏物語』は楽しめますか
9784393441718
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784393441718
“ヘテロセクシュアルの男女を頂点とする近代の価値観を相対化し、『源氏物語』や『紫式部日記』、さらには『逃げ恥』『恋せぬふたり』を題材として、現代人のセクシュアリティやアイデンティティ、仕事とプライヴェートの境界、家族・結婚のあり方を再考する”。出版社的に学術書寄りのような気もしますが、当店のお客さまなら読み解けるでしょう!期待!
花束書房
帝国主義と闘った14人の朝鮮フェミニストー独立運動を描きなおす
9784991248924
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784991248924
“私たちの敵は日本帝国主義と家父長制であり、私たちの目標は、その二重の抑圧に呻吟する朝鮮女性を解放することだった”。“独立運動を闘った多彩な朝鮮女性を、韓国フェミニズムアートの第一人者・尹錫男(ユン・ソンナム)と作家・金伊京(キム・イギョン)が、圧倒的な読み応えでよみがえらせた歴史ノンフィクション“。植民地主義……どこにでも顔を出しやがる……。
今週のお知らせコーナー
①定期読書会関連のお知らせ
・8/18(日)14時〜16時 高橋くん読書会
→今回の課題本、もといテーマは「読書感想文」。毎夏恒例になってまいりました。なお、昨年は提出者0名でしたが無問題でした。そういう読書会。特に申し込みは不要です。自由参加。ツイキャスでも流します。zoom参加希望者はbooks.lighthouse@gmail.comまで連絡ください。
・8/25(日)14時〜16時 『物語とトラウマ』ゆる読書会
→今回の課題本は多和田葉子の『太陽諸島』です。詳細はこちらから。
②〈新規イベント予告〉9月28日(土)にスナック社会科主催で『なぜガザなのか パレスチナの分断、孤立化、反開発』に関連するイベントを開催します。詳細などは近々告知予定。スナック社会科・直近のイベントは8月17日(土)「スナック社会科横浜映画祭#2」で、飯山由貴作品の上映会です。
③〈本屋lighthouse出版部・新刊のお知らせ〉9月初旬あたりにオルタナ旧市街『Lost and Found(すべて瞬きのなかに)』を刊行します。予約受付中。仕入れ希望の本屋さんは、books.lighthouse@gmail.comまで連絡ください。もしくはブックセラーや一冊!取引所にて。
④ウェブストアを移転しました。新ストアはこちらです。旧ストアは完全に停止しようと思っていたのですが、無料プランに切り替えても7月くらいまで有料のままなので、Tシャツ売場にしました(新ストアにはTシャツ作成機能がないので)が、こちらもTシャツ作成機能が終了したのでSUZURIに移行しました。
⑤ブルースカイのアカウントを開設していました。なお、Twitterの運用はほぼ終了しました。緊急連絡やDM利用などは続けます。あと、Twitterでしか告知ができない/していないアカウントに関わる告知なども、当面の間は続けます。通常のお知らせ系はほかSNSにて同時並行的におこないますので、ご都合よろしいものでチェックしてください。各種リンクはこちらにまとまっていますので、よーちぇけらー٩( ᐛ )و
⑥2024年5月より営業時間を変更しました。土日祝日はこれまでどおり12時〜19時での営業ですが、平日の営業時間を14時〜21時に変更。いままでより2時間後ろにずらします。会社帰りにも寄りやすくなると思うので、ぜひ帰り道に……。
⑦mastodonサーバーを壊してしまったので新設しました。以前のlighthouseサーバーでアカウントを運用していた方はご連絡くださいませ。招待リンクをお送りします……。また、少々新規登録を受け付けますので、こちらのサーバールールに同意のうえ、こちらの招待リンクより登録をお願いします。とりあえず10名までです。