新刊チェック(24/11/03-09)&お知らせ
忙しすぎてなにもできていない。選挙があるというのに。民衆を「はたらかなければ生きていけない」状態にして忙殺することで権力機構の維持を図るのは常套手段なので、抗いたいわけですが……。とりあえず、投票券が届いていなくても/紛失してしまっても投票所に行けばどうにかなるということだけでもあらためて言及しておこう……あと毎度恒例「投票ポスター」も始まってます。これも印刷して貼り出したいのにできていない……先ほどAlbizia×nichinichiの『反骨装身具通信 vol.3 / あきらめないぞ「みんなの選挙」号』も届いたので、それも配布……。
なお、ハン・ガンの本たちは11月頭あたりに重版とかが多いようなので、来月半ばに揃っていればいいな……という感じです。
新刊チェック(24/11/03-09に刊行予定の本) *入荷は少し遅れます
みすず書房
恐怖と自由
9784622097358
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784622097358
“人びとはなぜ、リベラルをこれほど攻撃したがるのか。その攻撃に合理性はあるのか。リベラリズムを打倒して生まれる社会は、リベラルな民主制社会より良くなるのか。リベラルは何かを間違ったのか、リベラルの自己批判は妥当なのか。リベラリズムをめぐる論点を、ジュディス・シュクラーの一見単純なリベラリズム論の真価を読み解くことで、ひとつひとつ解きほぐす”。『〈公正(フェアネス)〉を乗りこなす 正義の反対は別の正義か』でも出てきたシュクラーについての1冊ですね。「残酷さを低減すること」という考え方は非常に重要だと思っています。あわせてぜひ。
カンゼン
記憶を食む
9784862557407
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784862557407
“思い出すことのかたわらにはいつも、食べものがあった。大切な記憶も、ちょっとした記憶も、食むように紡いでいく。気鋭の文筆家・僕のマリによるはじめての食エッセイ”。僕のマリ、新作だ……サイン本&特典ペーパー付きにて予約受付中……初回入荷100冊頼んだよ……みんなよろしく……あと本屋さんは当店より刊行の『まばゆい』を仕入れてセットで置くとよいですよ……マリさんの変化が沁み入るのよね……。仕入れ条件はこちら。
評論社
ぼくたちは宇宙のなかで
9784566024854
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784566024854
“フランクは10歳。弟のマックスは5歳。マックスは気に入らないことがあると、暴れて叫んで溶けてしまう。ママはそんなときも「わたしの宇宙で、銀河で、世界のすべて」と二人を抱きしめてくれる。でも、ママの時間を独占しているマックスを、フランクはときどき憎いと思わずにいられない”。同著者の『わたしの名前はオクトーバー』も気になったので発注します。そして11月下旬には『ぼくの中にある光』という本も岩波から出るもよう……これも仕入れる予定。
小学館
百年厨房
9784094074062
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784094074062
文庫。“石庭大輔は、宇都宮市大谷町にある元石材商の旧家に独りで暮らす公務員。ある日、家の庭に見知らぬ若い女性が現れた。アヤと名乗るその女性は明治時代の生まれで、亡くなった大輔の祖父のもとで働いていたと言う。友人の紫は「タイムスリップだ!」と騒ぐが、大輔は信じない。だが、アヤが作った冷やしコーヒーを口にして驚く。祖父が生前「もう一度飲みたい」と語っていた通りの味わいだったのだ。さらに大輔は妹の忘れ形見・ルナを引き取ることになり、アヤ、そしてなぜか紫をも巻き込んで奇妙な同居生活が始まった”。なぜかわかりませんがこの小説は『百年の孤独』なのではないかと思い始めたらそうとしか思えなくなってしまったので仕入れます。アウレリャノがいる気がする。
書肆侃侃房
理想の彼女だったなら
9784863856431
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784863856431
“ストーンウォール図書賞受賞はじめ大きな支持を集めたトランスガールの青春小説”。“アマンダ・ハーディは、ある出来事から高校最後の年を新しい街で過ごすことになる。彼女にはある目的があった━━できるだけ目立たず、人との関わりを避け、ただ日々をやり過ごす。卒業したら自分を知る者のいない場所に消える。すべては自分の人生を生きられる未来のため。ここは通過点にすぎない。それでも転校先での数々の出会いは、彼女の心の氷を溶かしてゆく。その先に見出したものとは━━?”『危険なトランスガールのおしゃべりメモワール』『フィリックス エヴァー アフター』など、徐々にトランスの物語が翻訳されてきていますね。
NHK出版
NHK出版 学びのきほん 傷つきのこころ学
9784144073212
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784144073212
“SNSの多様化、リモートワークの波及、デジタル社会の加速――。人と人との距離感が変わりつつある現代では、誰もが多くの「傷つき」を経験する。自分と他者はなぜ傷つき合い、それはどのように癒やせるのか”。著者は『傷を愛せるか』などの宮地尚子。
今週のお知らせコーナー
①定期読書会関連のお知らせ
・10/20(日)14時〜16時 高橋くん読書会
→今回の課題テーマは「仕事にまつわる小説」です。特に申し込みは不要です。自由参加。ツイキャスでも流します。zoom参加希望者はbooks.lighthouse@gmail.comまで連絡ください。
・10/27(日)14時〜16時 『物語とトラウマ』ゆる読書会
→今回の課題本は林京子の『祭りの場』です。詳細はこちらから。
②9月28日(土)にスナック社会科主催で『なぜガザなのか パレスチナの分断、孤立化、反開発』に関連するイベントを開催しました。登壇者はスナック社会科のサトマキさんと、本の訳者・早尾貴紀さん。アーカイブの購入は半永久的に可能です。ぜひ。
③〈新規イベント〉11月23日(土)13時〜18時「本屋の本を売る本屋 ごーすと書房 出張販売」開催します。もう3回目ですね。取り扱い書籍もどんどん増えているようなので、ぜひ。文フリ行くの無理、な方にもちょうどいいかも。
④〈新規イベント〉11月30日(土)12時〜17時頃「父親の死体を棄てにいく 談話室」を開催します。“家父長制小説アンソロジー『父親の死体を棄てにいく』の主催・黒田八束、寄稿者のオカワダアキナ、孤伏澤つたゐの三名で、家父長制アンソロについてや、日常で知らず知らずのうちに家父長制に加担していること、本をつくって届けていくこと、など、ゆるやかなおしゃべりをする会”です。参加自由・無料のイベントです。文フリ東京の前日なので、ブース販売もやる予定。詳細など、随時更新予定。
⑤ウェブストアを移転しました。新ストアはこちらです。旧ストアは完全に停止しようと思っていたのですが、無料プランに切り替えても7月くらいまで有料のままなので、Tシャツ売場にしました(新ストアにはTシャツ作成機能がないので)が、こちらもTシャツ作成機能が終了したのでSUZURIに移行しました。
⑥ブルースカイのアカウントを開設していました。なお、Twitterの運用はほぼ終了しました。緊急連絡やDM利用などは続けます。あと、Twitterでしか告知ができない/していないアカウントに関わる告知なども、当面の間は続けます。通常のお知らせ系はほかSNSにて同時並行的におこないますので、ご都合よろしいものでチェックしてください。各種リンクはこちらにまとまっていますので、よーちぇけらー٩( ᐛ )و
⑦2024年5月より営業時間を変更しました。土日祝日はこれまでどおり12時〜19時での営業ですが、平日の営業時間を14時〜21時に変更。いままでより2時間後ろにずらします。会社帰りにも寄りやすくなると思うので、ぜひ帰り道に……。
⑧mastodonサーバーを壊してしまったので新設しました。以前のlighthouseサーバーでアカウントを運用していた方はご連絡くださいませ。招待リンクをお送りします……。また、少々新規登録を受け付けますので、こちらのサーバールールに同意のうえ、こちらの招待リンクより登録をお願いします。とりあえず10名までです。