新刊チェック(24/11/17-23)&お知らせ
忙しすぎて選挙どころじゃない10月が終わります(11月も忙しい)。正直、本当に選挙どころじゃなかった。選挙=政治のことを考えなくちゃ生活が楽にならないのはわかっているけど、その前に「いま目の前にある」生活をどうにかするために仕事をせねばならず、というジレンマ。なんとか投票には行ったけども、結構キツかったですね。なので、投票に行かないことを「どうして行かないんだ/行かないなんて無責任だ」と責めるのではなくて、投票に行けない(政治に関心を持てない)ほどの「余裕のなさをどうにかするにはどうしたらいいんだろうね」と声をかけるべきなんだと思いました。外から見たら「行かない/やらない」でも、本人的には「行けない/できない」のこと、多々ありますからね。声のかけ方=届け方、大事です。
本チャンネルのインタビュー動画、担当回が更新されました。今回はオルタナ旧市街『お口に合いませんでした』(太田出版)です。動画はこちらから見れると思います。本は当店および各々のフェイバリット本屋にてどうぞ。
新刊チェック(24/11/17-23に刊行予定の本) *入荷は少し遅れます
翔泳社
ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に体調管理するための本
9784798176901
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784798176901
翔泳社の福祉関係シリーズですね。既刊で『発達障害の人が上手に暮らすための本』『発達障害の人が会社の人間関係で困らないための本』などがあり、当店でも常備しています。体調管理はすべての基礎と言ってもいいかもしれないので、いちばん必要な1冊かも……。
ミシマ社
ゆめがきました
9784911226124
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784911226124
イラストレーター三好愛の絵本が登場。これは非常にうれしい。うれしさ余って多めに発注しておきましたので、予約購入も大歓迎です。私は白いのの頭に乗ってる赤いちっちゃいのがお気に入り。みなさんはどのこが気になりますか。
現代書館
あなたとわたしのフィールドワーク
9784768436059
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784768436059
“人文・社会科学の調査において、「調べられる側」(情報提供者)と「調べる側」(フィールドワーカー)の関係は、基本的には変わらないとされます。しかし、実際の現場では、双方の立場が入れ替わったり、相互の関係が変化することが往々にして起こります。三人の書き手は、データの収集方法としてではなく、フィールドの「あなた」とともに学ぶ方法を身につけながら、「わたし」が「生成変化」する過程を描きたいと思いました”。著者のひとり竹端寛は『ケアしケアされ、生きていく』の人ですね。なるほど共通するテーマがありそうです。『調査されるという迷惑』とかが類書でしょうか。
U-NEXT
逃亡するガール
9784911106303
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784911106303
山内マリコ新作。“スタバで勉強中の優等生・山岸美羽に飛んできたペーパーナプキン。そこには、隠し撮りされていることが記されていた。窮地を救ってくれた浜野比奈と、塾に行くまでの時間を過ごすようになるが、次から次へと思いがけぬ形で追い出される”。U-NEXTの中短編シリーズなので、文庫みたいな価格&文量です。
アストラハウス
ヘルプ・ミー・シスター
9784908184536
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784908184536
“プラットフォーム労働、ギグワーク……。仕事用のアプリをインストールした携帯電話が一日中手放せない。ソウルの古くて狭い2DKのマンションに六人で暮らす家族の「お仕事」をテーマにした群像劇。思わず出てしまうため息と「サイバープロレタリア」としての問題提起を、リアルに、ユーモラスに描ききった話題作”。韓国文学もエンタメ系(とはいえ社会問題と繋がっている)が翻訳されるのが増えてきた気がします。
新潮社
ミスター・チームリーダー
9784103558811
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784103558811
“勤務先で係長に抜擢された後藤は、ボディビルの選手でもあった。ある日、社内の人材の無駄に切り込み組織の代謝を上げると大会に向けて停滞中だった減量も進むことに気づき、身体を仕上げるべくチームの脂肪の除去に驀進し始める”。『我が友、スミス』の石田夏穂、新作もまた筋肉……。私も素振りをするとマリーンズの得点力が上がり、マリーンズの得点力が上がるとお店の売上も上がることがわかったので、毎日バットを振っています。そろそろホームランが打てそう。
HIBIUTA AND COMPANY 日々詩編集室
ゴースト・イン・ザ・プリズム
9784991382321
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784991382321
“夏休み、中学生のジュンは、ハチドリ型分身ロボットに乗り移った妹ミナと友達のザジとともに、急に亡くなった叔母・アンの住んでいた街へ出かけることに。途中、死んだ人に会える『プリズム』のうわさを聞いて……。自閉スペクトラムの子どもの旅の物語”。『家父長制アンソロジー 父親の死体を棄てにいく』にも寄稿している黒田八束の新刊が、三重の日々詩編集室より刊行です。予約受付中。11月30日(土)にはイベントもやります。
ライツ社
時の辞典
9784909044556
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909044556
“歌人・岡野大嗣、10周年記念ベスト作品集!365日、その日その季節にぴったりの短歌を並べてみたら、大切な記憶のとびらを開いてくれる「時の辞典」ができました”。サイン本にて予約受付中です。入荷は少し遅れて12月上旬〜中旬の予定。
亜紀書房
J・J・J三姉弟の世にも平凡な超能力
9784750518633
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784750518633
“『フィフティ・ピープル』『保健室のアン・ウニョン先生』でおなじみの韓国の人気作家チョン・セランがつむぎ出す、愉快、痛快、やさしさいっぱいの冒険譚”。『フィフティ・ピープル』は新版が出るみたいで、近いうちに入荷してきます。“細部にさらなる磨きをかけて再登場”らしいので、加筆修正とかあるみたいです。新刊と合わせてぜひ。
筑摩書房
苦情はいつも聴かれない
9784480837271
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784480837271
“組織内のハラスメント、性差別、人種差別に対して声を上げた人々は何を経験するか。本書では大学に苦情を訴えた学生や教授陣など60名以上への調査をもとに、組織・制度・権力が苦情を阻止し無力化するメカニズムを解き明かす”。著者は『フェミニスト・キルジョイ』のサラ・アーメッド。
岩波書店
反逆罪
9784004320401
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784004320401
新書。“首吊りや斬首、内臓抉りに四つ裂き……国家は反逆者を残忍極まりない仕方で殺し続けてきた。その恐怖と悲惨さに彩られた歴史は、支配権力が神聖不可侵性を獲得していく物語でもあった。聖性と裏切りをめぐる西洋近代の血塗られた経験を読み解き、現代を生きる私たちが直視すべき国家の本質を描き出す”。いま栗原康の『幸徳秋水伝』を読んでいるのですが、国家権力はすぐに「でっちあげる」ことを再確認させられています……アナキストであるだけで死刑になる世界、近づいてきてしまっていると思います。
K-BOOK振興会
ちぇっくCHECK+ 創刊号
9784910214696
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784910214696
“K-BOOK読者に愛されてきたフリーペーパー『ちぇっくCHECK』をさらに充実した内容でムック化”。創刊号は“作家チョン・セラン。その魅力を、さまざまな角度から掘り下げます”とのこと。『ちぇっくCHECK』は毎号お店に送られてきていて、これが無料でいいのかしらん、と毎回なる充実ぶりだったので納得。出版社は実質的にクオンで、“創刊を記念して「買切特別掛率・50%」でお届けします(最少ご注文冊数:3冊)”という記載もあるので、本屋さんは直接取引にて仕入れるとよいと思います。
今週のお知らせコーナー
①定期読書会関連のお知らせ
・11/10(日)14時〜16時 高橋くん読書会
→今回の課題テーマは「新書(版)で気になるもの」です。ついに判型がテーマに。特に申し込みは不要です。自由参加。ツイキャスでも流します。zoom参加希望者はbooks.lighthouse@gmail.comまで連絡ください。
・11/24(日)14時〜16時 『物語とトラウマ』ゆる読書会
→今回の課題本は林京子の『再びルイへ。』です。詳細はこちらから。
②〈新規イベント予告〉11月16日(土)の日中にパレスチナ関連のワークショップを開催します。主催者より詳細が届きました。申し込みも主催者宛てにお願いします。パレスチナのことを知りたい、運動に参加したい、でもどうすればいいかわからない……という状態にある方に特に参加してもらいたい企画です。
③〈新規イベント〉11月23日(土)13時〜18時「本屋の本を売る本屋 ごーすと書房 出張販売」開催します。もう3回目ですね。取り扱い書籍もどんどん増えているようなので、ぜひ。文フリ行くの無理、な方にもちょうどいいかも。
④〈新規イベント〉11月30日(土)12時〜17時頃「父親の死体を棄てにいく 談話室」を開催します。“家父長制小説アンソロジー『父親の死体を棄てにいく』の主催・黒田八束、寄稿者のオカワダアキナ、孤伏澤つたゐの三名で、家父長制アンソロについてや、日常で知らず知らずのうちに家父長制に加担していること、本をつくって届けていくこと、など、ゆるやかなおしゃべりをする会”です。参加自由・無料のイベントです。文フリ東京の前日なので、ブース販売もやる予定。詳細など、随時更新予定。
⑤ウェブストアを移転しました。新ストアはこちらです。旧ストアは完全に停止しようと思っていたのですが、無料プランに切り替えても7月くらいまで有料のままなので、Tシャツ売場にしました(新ストアにはTシャツ作成機能がないので)が、こちらもTシャツ作成機能が終了したのでSUZURIに移行しました。
⑥ブルースカイのアカウントを開設していました。なお、Twitterの運用はほぼ終了しました。緊急連絡やDM利用などは続けます。あと、Twitterでしか告知ができない/していないアカウントに関わる告知なども、当面の間は続けます。通常のお知らせ系はほかSNSにて同時並行的におこないますので、ご都合よろしいものでチェックしてください。各種リンクはこちらにまとまっていますので、よーちぇけらー٩( ᐛ )و
⑦2024年5月より営業時間を変更しました。土日祝日はこれまでどおり12時〜19時での営業ですが、平日の営業時間を14時〜21時に変更。いままでより2時間後ろにずらします。会社帰りにも寄りやすくなると思うので、ぜひ帰り道に……。
⑧mastodonサーバーを壊してしまったので新設しました。以前のlighthouseサーバーでアカウントを運用していた方はご連絡くださいませ。招待リンクをお送りします……。また、少々新規登録を受け付けますので、こちらのサーバールールに同意のうえ、こちらの招待リンクより登録をお願いします。とりあえず10名までです。