新刊チェック(25/02/23-03/01)&お知らせ
各種SNSでもお知らせしましたが、週に一度ひょっこり顔を出してはお駄賃をくすねている「ときわ書房志津店」にて、こちらのイベントが開催されます。
エッセイ『はざまのわたし』刊行記念 深沢潮さんトークの夕べ
対談相手:武田砂鉄
日程:2025年3月9日(日)15時30分開場、16時開演
会場:志津ステーションビル3階特設会場(ときわ書房志津店の真横です)
参加費:2000円(税込)事前予約制
*ご予約はお電話にて受け付けます→043-460-3844
最寄駅は「京成線志津駅」で、改札を出て左に曲がるとすぐ見つかります。駐車場はテナントのもので、2時間まで無料です。
当日はアルバイター関口として会場にいる予定ですが、どうせなら昼くらいから会場で出張・本屋lighthouseでもおっぴろげておきましょうかしらん、と考えております。店長・日野さんへの相談はこれから。ということで、この日は幕張のお店はお休みになるはずです。続報は来週のニュースレターを待て。
新刊チェック(25/02/23-03/01に刊行予定の本) *入荷は少し遅れます
京都大学学術出版会
コナコーヒーのグローバル・ヒストリー
9784814005673
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784814005673
“世界的に高品質として知られるハワイ島のコナコーヒー。200年にわたる栽培史には、日英米帝国の植民地的権力、アジア、ラテンアメリカからの労働移民と変化し続ける人種秩序、コーヒーの世界市場など、人・モノ・概念・技術のグローバルな〈移動〉が絡み合う。「周縁」の太平洋の島を結節点として捉え返すグローバル・ヒストリーの試み”。ここのところコーヒーの価格も急騰しているようですね。しかし結局どこを見ても繁栄の影には植民地支配があって(というか意図的に影に追いやられている)、ほとほと嫌になりますね。
以文社
労働者
9784753103935
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784753103935
“労働力は本当に「商品」なのか?マルクスの「労働力=商品」論は何を間違えたのか?“ボタンの掛け違い”から生じた錯誤をつぶさに解きほぐし、労働者の“実相”に迫る”。気になるけど難しくてわからんちん、になる気がする1冊。柿内さんの『会社員の哲学』を補助線に読めるだろうか……。
晶文社
能力主義をケアでほぐす
9784794974617
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784794974617
『ケアし、ケアされ生きていく』の竹端さん。“長らく成果主義と自己責任論の呪縛に苦しんできた著者が、自らの子育て体験を経てケアに目覚めた。その過程で読んできた本、出会ってきた人々とのエピソードで語る、ケア中心社会への見取り図となる思索エッセイ”。最近はケアと能力主義のワードばかりが目に入って食傷気味……というのは毎日本を見ている本屋の感覚でしかないし、我々は「よく目にするもの」を「世間一般で“ふつう”とされているもの」と認識する傾向があるので、よき社会を作るためのワードはどんどん世界に置いていったほうがよいでしょう。
岩波書店
新版 外国語学習に成功する人,しない人
9784000297301
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784000297301
岩波科学ライブラリー。ぐさっとくるタイトルだ……。私はしなかった人……。“有効な学習法とはどういうものか。外国語が身につくとき、学習者にどんな変化がおきているのか。いつどこでも勉強できる辞書や教材がネットに豊富にあり、オンラインコミュニケーションの発達によって外国語を使う機会が増えた今こそ、学習法を見直そう。ロングセラーの初版に補章やコラムを加え、最新の状況に対応した新版”。
研究社
インクルーシブな英語
9784327453213
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784327453213
“障がい者のほか、性別、年齢、人種、文化、宗教、身体状態、性的指向などが異なるすべての人々とともに学び、働き、生活するうえで、どんな言葉遣いを心掛けるべきか?あらゆる偏見を排し、違いを受け入れ、すべての人々を「包み込む」(include)言語を学ぶ”。まさに「実用書」。言葉の前には意識があるけども、先に言葉を変えてしまうことでもさまざまな効果はあるのではないだろうか……。
草思社
世界最古のロンドン古書店奇譚
9784794227713
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784794227713
“1761年創業のヘンリー・サザラン商会。ロンドンにある世界最古の古書店である(と主張)。近年、この由緒ある古書店に勤めはじめた青年が経験した奇妙な日々”。気がついたら目の前にお菓子の山がある、目を覚ますと夜になっている、などの奇妙な日々を私も本屋で送っております。
河出書房新社
影犬は時間の約束を破らない
9784309209197
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309209197/
“ソウル、釜山、沖縄、旭川。治療としての〈冬眠〉が普及した世界の、眠る者と見守る者。やがて犬たちが、人々を外へと導いてーー。世界とはぐれた心を結び直す冬眠小説集”。『もう死んでいる十二人の女たちと』『未来散歩練習』のパク・ソルメ。『未来散歩練習』をつい先日読んで、もう少し読みたいな……となっていたのでうれしい。
河出書房新社
きみはメタルギアソリッドⅤ:ファントムペインをプレイする
9784309209203
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309209203/
人気ゲームのタイトルが入っているのでゲーム関連の本かと思ったら“〈メタルギアソリッドV〉と一族の戦禍の歴史が解け合う魔術的冒険ほか、痛みと笑いに貫かれた新世代イスラム・マジックリアリズム短篇集”とのことで、急速に気になってしまった。ゲームはやったことあったようなないような……。
DU BOOKS
Page Boy エリオット・ペイジ自伝
9784866471945
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784866471945
トランスの俳優エリオット・ペイジの回顧録。発売日がいまいちかっちり決まらないようで、現時点では2月末ではなく4月上旬の表記もある……とにかく刊行予定にはなっているようなので、ようチェック……。
岩波書店
サメのイェニー
9784001160567
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784001160567
“小2のイェニーは、読書が大好きで大声を出すのがきらい。教室でもサメのように、静かにひとりですごしたいのに、先生もみんなもわかってくれません。ある日、水族館〈海の世界〉に迷い込んだイェニーはサメと出会い、悩みを相談しますが……”。帯の「わたしはサメなんだ」がとてもよい。
今週のお知らせコーナー
①定期読書会&イベント関連のお知らせ
・2月23日(日)14時〜16時 高橋くん読書会
→今回の課題本は牟田都子『校正・校閲11の現場 こんなふうに読んでいる』(アノニマ・スタジオ)です。メルマガの校正・校閲についての項目を(いずれ出る)増補版にてお願いします(私信)。特に申し込みは不要です。自由参加。ツイキャスでも流します。zoom参加希望者はbooks.lighthouse@gmail.comまで連絡ください。
・3月2日(日)14時〜16時 『物語とトラウマ』ゆる読書会
→今回の課題本は大江健三郎『沖縄ノート』です。詳細はこちらから。
・3月15日(土)14時〜16時 Blakeさん主催のおしゃべりイベント「食べるを駄弁(だべ)る」
→こちらはだいたい2ヶ月に1回の開催です。参加費500円。当日現金払い。詳細はこちらから。
②〈イベント〉2月22日(土)17時〜19時。ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』葛川篤訳の刊行に携わった小澤みゆきさんをお招きして、ウルフについてひたすらお話しする会を開きます。配信あり、参加者のみなさんも参加するざっくばらんなお話し会。詳細と申込はこちらから。
③〈イベント出店〉2月15日(土)11時〜17時に総武線市川駅のシャポー市川内「むすぶば」にて開催される「市川ブックフェスティバル」に出店します。この日は幕張のお店はお休みです。
④ウェブストアを移転しました。新ストアはこちらです。旧ストアは完全に停止しています。TシャツなどのグッズはSUZURIで販売中です。
⑤ブルースカイのアカウントを開設していました。mixi2も。なお、Twitterの運用はほぼ終了しました。緊急連絡やDM利用などは続けます。あと、Twitterでしか告知ができない/していないアカウントに関わる告知なども、当面の間は続けます。通常のお知らせ系はほかSNSにて同時並行的におこないますので、ご都合よろしいものでチェックしてください。各種リンクはこちらにまとまっていますので、よーちぇけらー٩( ᐛ )و
⑥2024年5月より営業時間を変更しました。土日祝日はこれまでどおり12時〜19時での営業ですが、平日の営業時間を14時〜21時に変更。いままでより2時間後ろにずらします。会社帰りにも寄りやすくなると思うので、ぜひ帰り道に……。