新刊チェック(25/04/06-12)&お知らせ
昨日はお店がお休みで、佐倉市のDIC川村記念美術館に行ってきました。作品のために展示スペースを作る、というスタンスを基本に運営しているというような旨の説明があり、それはとても贅沢なことで、もちろんお金もかかる(あるいはわかりやすい「集客」をしない=バズらせない、みたいなことでもあり、お金を集めることの困難さとも言い換えられる)。川村美術館に限らず、気軽にアート(芸術)に触れられる環境/状況があるということ、衣食住に精一杯で「余計なもの」にかかずらう余裕がないということ、などを考えてしまい、その範疇には当然「本」も入るわけで、川村美術館という存在の維持が難しいことはそのままあらゆる本屋の維持の難しさともつながっていて……などなど思いました。まとまらん。
新刊チェック(25/04/06-12に刊行予定の本) *入荷は少し遅れます
朝日新聞出版
落雷と祝福
9784022520494
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784022520494
“その愛は、短歌になるのを待っている。マンガ、映画、犬、グミ、ぬいぐるみ、短歌…歌人・岡本真帆が愛する様々なものをテーマに、短歌とエッセイをつづる”。贅沢な1冊だ……なお4冊のみサイン本にて入荷予定。ウェブストアの予約受付が渋滞しているのでページは作っていませんが、ご希望の方はメールやDMなどで連絡ください……。
朝日新聞出版
ファシズムの教室
9784022621122
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784022621122
“ナチス・ドイツの大衆動員を追体験する授業を通じて、ファシズムの仕組みに迫る。ヘイトスピーチをはじめとする身近な問題にも焦点を当てた、現代社会と民主主義を再考するための必読書。「補論 日本の『自粛警察』とファシズム」も新たに収録”。大月書店から出ていたロングセラーの文庫化。ロングセラーと書いたけど2020年刊行だった。現在進行形の独裁、もはや20世紀の独裁形態とは別物なのではないかと思うレベルだけど、もちろん共通するところもあって、ちゃんと勉強しないといけないですね。差異を見つけるためにも同じところを知る必要があるというか……。
エトセトラブックス
砂の境界
9784909910288
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909910288
“夫を亡くし沈んでいたはずの母が、ある日突然起き上がる。ヒジュラーの友と時を過ごし、娘と旅する先はインド・パキスタンの国境線。カラスは喋り、路は目撃し、神話や哲学も語り出す。あらゆる境界を越え母は進むーー不可視化された女性の無限を描く、インド作家初邦訳”。エトセトラブックスから出ることに納得の1冊。予約受付中。
岩波書店
カニ先生の タコペディアにっぽん
9784000616928
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784000616928
“「日本人と蛸の交響は歴史・文学・美術はもとより、祭りや芸能、信仰・伝承、はては民話・玩具・食文化まで、いたるところから聞えてくる。善かれ悪かれ日本人の感情によほど訴える生き物」、それがタコ! その魅(魔)力に「吸いつかれて」七十年余。カニ先生が全国津々浦々、機会あれば集め続けたタコ百般に関するタコ談義の集成”。カニ(可児)先生……タイトルが「売りたい(読みたい)」欲を刺激する1冊。タコの生態や文化誌的な本はいくつかあるけど、日本に焦点を当てたのは少ないかも。
青林堂
杉田水脈の逆襲
9784792607814
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784792607814
久しぶりに青林堂が「愛国」系のものを出してきました。ここは風見鶏的な版元な感じがあって、ここ数年はヘイト本はほとんど出していなくて、政治に関するものも最近参政党関連を少し出している程度でした(つまり「売れる」かどうかが判断基準)。それが日本におけるメインストリーム的な存在の本を出してくる。「売れる」という判断をしたのか、コネクションがある/再度生じたのか。どういう本が出ているかは社会がどのような状況にあるかを如実に表しているので、言うまでもないことですが、要注意です。
平凡社
あなたのフェミはどこから?
9784582472349
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784582472349
“あなたのフェミはいつ、どこから始まりましたか? 個人的でありながらも共通する体験でもあり、連帯する基盤ともなるフェミニズムとの出会いを綴るリレーエッセイ”。著名な人たちのは商業出版から出せばいい/出せない、みたいなところもあり、同じテイストで文フリとかに出す同人誌が会ってもいい気がします。
講談社
黒いイギリス人の歴史 忘れられた2000年
9784065393253
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784065393253
“「黒いイギリス人」とは、Black Britishの訳語である。「黒人のイギリス人」である彼らは、歴史に翻弄されながらも、「白いイギリス人と女王様の国」では忘れられた存在だった”。“イギリスの場合、その黒人史はブリテン島内だけでなく、海を越えて東西にわたる帝国に視野を広げて見る必要がある。ここに「イギリス黒人(在英黒人)」にとどまらない「黒いイギリス人」という語を用いる意図がある”。大事な複数の観点が関連しあっているテーマ……丁寧に読みたい1冊ですね。
palmbooks
初子さん
9784910976044
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784910976044
palmbooksから刊行の赤染晶子シリーズ、2冊目ですね。1冊目『じゃむパンの日』は当店でもロングセラー。直接取引で仕入れるので、4月上旬には入荷していると思います。
エトセトラブックス
なかよしビッチ生活
9784909910295
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909910295
“恋愛は政治。異性愛生殖至上主義にサヨナラ!からだにしみ込んだ「フツー」を脱ぎ捨てて、地獄なこの世であきらめずに生きていく。ビッチでクィアなフェミニスト・コミック”。著者・とれたてクラブさんのZINEは当店でも人気で、「○○ありますか?」系の問い合わせされた回数ランキングはたぶん1位。これを機にもっとたくさんの人に届いてほしい。予約受付中。
柏書房
みえないもの
9784760156306
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784760156306
“『優しい地獄』が読書界に衝撃を与えた、ルーマニア出身の文化人類学者イリナ・グリゴレ、最新作。娘たちと過ごす青森の日々。ふとよみがえる故郷ルーマニアの記憶。そして、語られてこなかった女たちの物語”。ということで、待望のエッセイです。出版社は違うけど装丁のテイストは同じですね。揃えたくなるやつ。予約受付中。
今週のお知らせコーナー
①定期読書会&イベント関連のお知らせ
・3月23日(日)14時〜16時 高橋くん読書会
→今回の課題テーマは「ガイド本」です。旅行ガイドを筆頭に、ブックガイドももちろんあり。というか本というのはあまねくなんらかのガイド=導きなのでは!? 特に申し込みは不要です。自由参加。ツイキャスでも流します。zoom参加希望者はbooks.lighthouse@gmail.comまで連絡ください。
・4月6日(日)14時〜16時 『物語とトラウマ』ゆる読書会
→今回の課題本は大江健三郎『取り替え子(チェンジリング)』です。詳細はこちらから。
・3月29日(土)14時〜16時 Blakeさん主催のおしゃべりイベント「食べるを駄弁(だべ)る」 *15日の開催が延期になりました
→こちらはだいたい2ヶ月に1回の開催です。参加費500円。当日現金払い。詳細はこちらから。
・3月28日(金)18時30分〜 マリーンズの試合を奥の部屋で観る会
→自由参加です。飲食物の持ち込みも歓迎。ただただ野球を観るだけ。
②読書のSNS&記録アプリ「Reads」のアカウントも取得、運用しています。個人的に読んでいる本を中心に紹介、ただただ楽しくやっております。ウェブストアでは「最近Readsで紹介した本」カテゴリも作りました。現状iOSのみですが、Androidにも対応予定とのこと。見るだけならウェブブラウザでもできるので、ぜひチェックしてみてください→本屋lighthouseのページ
③ウェブストアを移転しました。新ストアはこちらです。旧ストアは完全に停止しています。TシャツなどのグッズはSUZURIで販売中です。
④ブルースカイのアカウントを開設していました。mixi2も。なお、Twitterの運用はほぼ終了しました。緊急連絡やDM利用などは続けます。あと、Twitterでしか告知ができない/していないアカウントに関わる告知なども、当面の間は続けます。通常のお知らせ系はほかSNSにて同時並行的におこないますので、ご都合よろしいものでチェックしてください。各種リンクはこちらにまとまっていますので、よーちぇけらー٩( ᐛ )و
⑤2024年5月より営業時間を変更しました。土日祝日はこれまでどおり12時〜19時での営業ですが、平日の営業時間を14時〜21時に変更。いままでより2時間後ろにずらします。会社帰りにも寄りやすくなると思うので、ぜひ帰り道に……。

