
新刊チェック(24/04/14-20)&お知らせ
来週の今頃はもうタイにいるらしいです。なお、今回は父と行くのですが、行き帰りの飛行機と初日と最終日の宿以外はなにも予約をしていないタイプの旅です。どこに行くんだろうか。滝に打たれるかもしれない、とは言っていましたが。
ということでおやすみの予定を再掲です。
・1日〜8日までタイにいるため、お店は3日(水)から7日(日)までがおやすみです。10日(水)から通常営業復帰です。
・20日(土)は西千葉ハローガーデンにて開催の「Nishi-chiba book garden」に出店のため、幕張のお店はおやすみ。11時から15時30分までなので、夕方17時くらいから幕張も開けるかもしれません。元気だったら開けます。
・21日(日)は11時〜15時くらいの短縮営業になります。夕方から羊文学のライブがあるので……。
新刊チェック(24/04/14-20に刊行予定の本) *入荷は少し遅れます
作品社
ウクライナの小さな町
9784867930250
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784867930250
“ハプスブルク家の支配、ロシア革命、反ユダヤ主義、ホロコースト、独ソ戦、ロシア・ウクライナ戦争……過去から現代に至るまで、東欧の複雑な歴史を複雑なまま理解するためにまさに今求められる、再発見と洞察に満ちた歴史書にして家族の年代記”。こういう本=歴史をじっくり学んでじっくり考えてじっくり行動する、という余裕が欲しい……。
スイッチ・パブリッシング
ドクロ
9784884186227
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784884186227
“日本でもロングセラーとなった『どこいったん』、権威ある児童書の賞である米コールデコット賞と英ケイト・グリーナウェイ賞をW受賞した『ちがうねん』など、その著作が世界中で親しまれている米カルフォルニア在住の絵本作家・イラストレーター、ジョン・クラッセン。そのクラッセンが2023年に発表した新作長篇絵本『ドクロ』、待望の邦訳”。私的に好きなタイプの表情をしていますね。目がよい。特に『どこいったん』の表紙。柴田元幸、訳。
mille books
おかえり
9784910215174
https://natalie.mu/music/news/561619
“「おかえり」は福岡が自身の半生をテーマに書き下ろした随筆集で、バンド結成を決心した人生初ライブ、運命のバンドとの出会い、チャットモンチー最後のワンマンライブとなった日本武道館公演、出産を経て徳島の海町へ移住を決断した日、そして新しい命が教えてくれた人生で一番大切なことなどについてつづられている。なお本作の装画は今日マチ子が担当”。チャットモンチー世代(私)に直撃です。
白揚社
トラウマとレジリエンス
9784826902564
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784826902564
“これまで研究されてこなかった「回復した人たち」に光を当て、今もトラウマに苦しむ人たちが、心の傷を乗り越えるために何ができるかを具体的に示した、トラウマ治療の新たな決定版。待望の邦訳刊行”。テーマとボリューム感からすると、白楊社にしては安めの価格(2600円+税)に思えます。ありがたい……。それでも高いけど……。図書館にちゃんと入って欲しいですね。
新潮社
逃げても、逃げてもシェイクスピア
9784104640027
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784104640027
“完訳を成し遂げた翻訳家の仕事と人生はこんなにも密接につながっていた。ソ連に11年抑留された父、女手一つで子供達を守り育てた母。自身の進学、結婚、子育て、介護、そして大切な人達との別れ――人生の経験すべてが、古典の一言一言に血を通わせていった”。翻訳者・松岡和子の電気。シェイクスピアから逃げ続けている英文学専攻者としては、この本を読むことで許してもらえないだろうか……と思っている。
集英社
なぜ働いていると本が読めなくなるのか
9784087213126
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784087213126
新書。当然、答えは「そんな余裕がないから」なわけで、つまり本書はそういった答えについてのものというよりは、読書の歴史的なものになっているようです。あとがき「働きながら本を読むコツをお伝えします」がライフハック的なものになっていないことを期待しています。明言しなくてもいいけど、根底にはちゃんと政治や社会への批判的意識がなくてはならないと思うので。「自分自身を搾取して本を楽しもう!」になっちゃいけない、ということですね。そういうのしがちだけど。
リイド社
線場のひと 上巻
9784845866205
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784845866205
“「戦後」と呼ばれる時代を日本とアメリカに生きた、異なるナショナリティ、セクシャリティ、バックグラウンドやアイディンティティをもつ4人の人間の物語”。本屋lighthouseのお客さんなら絶対気になるコミックです。ふだんコミックは読まない人もぜひ。連載中なので初回とかここから読めます。
岩波書店
戦争は,
9784000616393
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784000616393
“気づかぬうちに進行する病気のように日常をずたずたにし、野心や憎しみを糧に貪欲に育つ戦争。自らも独裁政権に抗した、ポルトガルを代表する文学者の詩とその息子による絵で、戦争の残酷な本質を描く”。絵本です。やっぱり大人こそ絵本を読まなきゃいけないんじゃないだろうか。コミックもそうですね。
東京創元社
いろいろな幽霊
9784488016890
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784488016890
“失恋した瞬間を永遠に繰り返す幽霊、雨となって降り注ぐ幽霊、方向音痴の幽霊、瞬間転送装置が生み出す幽霊……イタロ・カルヴィーノ短編賞受賞作家が贈る、時に切なく、時におかしく、そして時にはちょっと怖い幽霊たちの物語を100編収めた不思議な短編集”。これは装丁も目を惹かれますね……。
西日本新聞社
人類学者のレンズ
9784816710148
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784816710148
当店でも各著作がロングセラーとなっている松村圭一郎の新刊です。“西日本新聞で2020~2022年に連載した「人類学者のレンズ」、朝日新聞で2018年に連載した「松村圭一郎のフィールド手帳」を加筆・修正、再編集して書籍化”。“西日本新聞連載時と同様に福岡出身の写真家、喜多村みかとコラボ”。
書肆侃侃房
ジェーンの物語 伝説のフェミニスト中絶サービス地下組織
9784863856233
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784863856233
“中絶が違法だった半世紀前の米国シカゴ。女たちが女たちを助けようと立ち上がった違法の地下組織「ジェーン」。安全な中絶手術を求め駆け込んだ女性たちの数は推定1万1000人。激動の歴史を赤裸々に描いた衝撃的なノンフィクション”。ちょうどいま上映中の映画『コール・ジェーン』の原作ですね。相変わらず千葉は上映館が少ない……。
今週のお知らせコーナー
①定期読書会関連のお知らせ
・3/31(日)14時〜16時 高橋くん読書会
→今回の課題本、もといテーマは「矢野利裕の本」とのことです。『矢野利裕のLOST TAPES』『学校するからだ』などなど……。特に申し込みは不要です。自由参加。ツイキャスでも流します。zoom参加希望者はbooks.lighthouse@gmail.comまで連絡ください。
・3/24(日)14時〜16時 『物語とトラウマ』ゆる読書会
→今回の課題本は多和田葉子の『雪の練習生』です。詳細はこちらから。
②〈新規イベント〉4月13日(土)に「おでんの会×スナック社会科」を開催します。日中はおでん&スナック社会科のブース販売、夕方以降にトークイベントとなります。トークイベントは17時から20時まで(店頭&配信・アーカイブあり)。登壇者は宮越里子さん、BARBARA DARLINgさん、司会にサトマキさん。詳細&申し込みはこちらから。
③5月11日(土)に山内尚さんと清水えす子さんをお招きしてイベントを開催します。詳細とトークイベントの参加申込はこちらから(お茶会は自由参加です)。おふたりの新刊も予約を開始しています。『ノンバイナリースタイルブック』『シミズくんとヤマウチくん われら非実在の恋人たち』の2冊。同時刊行なのでセット販売もしています。ご都合に合わせてぜひ。店頭受取も可能なので、ご希望の場合はウェブストアは通さず直接連絡ください。
④ウェブストアを移転しました。新ストアはこちらです。旧ストアは完全に停止しようと思っていたのですが、無料プランに切り替えても7月くらいまで有料のままなので、Tシャツ売場にしました(新ストアにはTシャツ作成機能がないので)。いまのところオシャレさんもどきみたいなものしかないので、今後はもっとへんてこなものを増やしていきたい所存。
⑤ブルースカイのアカウントを開設していました。なお、Twitterの運用はほぼ終了しました。緊急連絡やDM利用などは続けます。あと、Twitterでしか告知ができない/していないアカウントに関わる告知なども、当面の間は続けます。通常のお知らせ系はほかSNSにて同時並行的におこないますので、ご都合よろしいものでチェックしてください。各種リンクはこちらにまとまっていますので、よーちぇけらー٩( ᐛ )و
⑥2024年5月の文フリ東京を目標に、本屋運営に関するあれこれを書き連ねたZINEを作ろうと考えています。本屋の始め方とか続け方とか、そういう参考になるものは多ければ多いほどいいので、本屋lighthouse的本屋ノウハウZINE的なサムシングをば……。どちらかといえば実用書的な、テクニカルな話をしたいと思います。なので『ユートピアとしての本屋』とはまた違った角度から本屋を考える1冊になるので、あわせて読んだりすると私がよろこびます。ということで、どういうことが聞きたいか/知りたいか教えてください。目次が決まらなくて書き出せないのです。ちんちくりん。この記事へのコメントやbooks.lighthouse@gmail.comなどへ遠慮なくどうぞ。よろしくお願いします。
⑦4/1(月)から4/8(月)まで、タイに行ってきます。お店はその間おやすみ、ウェブストアの発送作業もストップします。本屋lighthouse始まって以来、初の長期休暇。おやすみ明けの仕事の溜まりっぷりがいまから怖い。しかし私は怖いもの見たさの塊なので、特にウェブストア購入分の発送がどちゃくそ溜まっていることを期待しています。
⑧2023年12月19日に大山崎 COFFEE ROASTERSの中村佳太さんと開催したイベントの、文字起こし&編集記事の販売を開始しました(税込500円)。かなり読み応えのあるものになっていますし、本文中に出てくる中村さんたちの取り組みに関してはいずれ書籍化しましょうか、という話になっています。今後に期待!とにかく期待!なお、12月に開催したイベント5つのうち、これで3つ目の文字起こし記事化が終わりました。イベントは月に1回まで!あと2つ、しばしお待ちください……。